2019年 6月15日(土)18:30開場、19:00開演
寺本圭佑 CD「ドミニク」リリース記念 金属弦アイリッシュ・ハープ ソロ
art stage 567(京都市中京区夷川通烏丸西入コロナ堂 2F)
アクセス:京都市地下鉄「丸太町」駅7番出口より徒歩1分
前売り:3500円 当日:4000円
寺本圭佑(金属弦アイリッシュ・ハープ)
ご予約:queenmaryharp@gmail.com (寺本) お席に限りがございます。お早目のご予約をお願いします。
『ワイルドギース』から6年。寺本圭佑の金属弦アイリッシュ・ハープソロアルバム『ドミニク』をリリース。
今回レコーディングに使用したのは寺本自身が制作し、日本画家中井智子が彩色を施したゆりの木製アイリッシュ・ハープ。1本の木をくり抜く伝統的工法で作られ、銀、丹銅、真鍮の3種の金属弦が27本張られている。
アルバム名は、18世紀アイルランドの伝説的ハープ奏者ドミニク・マンガン Dominick Mungan (1715-c.1787) の名にちなんでいる。彼は生まれつき盲目で優れた演奏家として知られていた。楽器のそばまで近づかなくては聞こえないほどのささやくような音色でアイリッシュ・ハープを奏でていたという。彼の死後、耳障りな音をかき鳴らすハープ奏者が多くなり、アイリッシュ・ハープの芸術が廃れてしまったという嘆きの声が聞こえた。
レガートな演奏とデュナーミク―強弱表現に細心の注意を払ったマンガンの繊細なタッチ。妖精の鐘の音色にもたとえられた古のアイリッシュ・ハープの響き。それは250年近く前のアイルランドですでに失われてしまった美意識だった。
コンサートでは、アイルランドの国民的ハープ奏者カロランの作品を中心に、古いアイルランドのラメントやケルト音楽を作品解説を交えながら奏でます。温かみのある親密な空間で、在りし日のアイリッシュ・ハープへの憧憬を感じ取っていただければ幸いです。
演奏予定曲目
- オープンザドアソフトリー Open the door softly, Irish
- アイルランドの古いプレリュード Feaghan Geleash or try if it is in tune, Irish
- 妖精の女神のラメント Cooee en devenish [Cumha an dé-bhean sí], Harry Scott, 1603
- スコットのラフモー男爵へのラメント Scott’s Lamentation for Baron of Loughmoe, John Scott
- ダ・ミヒ・マヌム、マクロイドのサルート Da mihi manum, McLeod’s Salute, Rory dall O’Cathain
- モリー・マカルピン Molly MacAlpine, William Connellan
- 妖精の女王 Fairy Queen, Turlough O’Carolan
- シーベグ・シーモア、カロランの杯 Sheebeag Sheemore, Carolan’s Cup, Carolan
- アーサー・シェーン、ファニー・ディロン Sir Arthur Shean, Fanny Dillon, Carolan
- マクスウェル夫人 Madam Maxwell, Carolan
- ロバート・ジョーダン Robert Jordan, Carolan
- コール夫人 Mrs Cole, Carolan
- 乳しぼりする美しい娘 A pretty girl milking her cow, Irish
- フラーへのフライト Flying to the Fleadh, Patrick Davey
- 小さな黒いバラ Roisin Dubh, Irish
- カロランの音楽への別れ Carolan’s farewell to music, Carolan
